lonelylika’s diary

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ

イスラエル・ユダヤ人世論調査「征服した都市の住民を全て殺すべき、エリコの戦いのように」47%

(WFPの倉庫に殺到し、小麦粉の袋を持ち去るパレスチナの人=パレスチナ自治区ガザ地区中部ザワイダで2025年5月28日  AP通信によると、4人が死亡した。ガザ地区では今月19日に支援物資の搬入が再開されたが、物資はごくわずかで、住民に十分に行き渡っていない。深刻な食料不足が続いている。【5月29日 毎日】)

 

【『旧約聖書』が伝えるエリコ大虐殺】

旧約聖書」の中に、イスラエルの民による大虐殺である「エリコの戦い」「エリコ大虐殺」の記述があります。

 

****エリコ大虐殺**********

エリコ大虐殺は紀元前1300年〜紀元前1200年前後の時代に、パレスチナのエリコ(イェリコ、ジェリコ)の民(カナーン人)に対して行われたと伝えられる大量虐殺である。

 

イスラエル人の指導者ヨシュア古代イスラエルの連合軍によってなされた。『旧約聖書』が伝えるところでは、エリコの民は女性や子供・乳幼児も含めて全員が虐殺されたという。【ウィキペディア

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****ヨシュア記6章12~24節から抜粋****


「翌朝、ヨシュアは早く起き、祭司たちは主の箱を担ぎ、七人の祭司はそれぞれ雄羊の角笛を携え、それを吹き鳴らしながら主の箱の前を進んだ。武装兵は、更にその前衛として進み、また後衛として主の箱に従った。行進中、角笛は鳴り渡っていた。


彼らは二日目も、町を一度回って宿営に戻った。同じことを、彼らは六日間繰り返したが、七日目は朝早く、夜明けとともに起き、同じようにして町を七度回った。町を七度回ったのはこの日だけであった。


七度目に、祭司が角笛を吹き鳴らすと、ヨシュアは民に命じた。「鬨の声をあげよ。主はあなたたちにこの町を与えられた。


町とその中にあるものは、ことごとく滅ぼし尽くして主にささげよ。ただし、遊女ラハブおよび彼女と一緒に家の中にいる者は皆、生かしておきなさい。我々が遣わした使いをかくまってくれたからである。


あなたたちはただ滅ぼし尽くすべきものを欲しがらないように気をつけ、滅ぼし尽くすべきものの一部でもかすめ取ってイスラエルの宿営全体を滅ぼすような不幸を招かないようにせよ。」


角笛が鳴り渡ると、民は鬨の声をあげた。民が角笛の音を聞いて、一斉に鬨の声をあげると、城壁が崩れ落ち、民はそれぞれ、その場から町に突入し、この町を占領した。

彼らは、男も女も、若者も老人も、また牛、羊、ろばに至るまで町にあるものはことごとく剣にかけて滅ぼし尽くした。

彼らはその後、町とその中のすべてのものを焼き払い、金、銀、銅器、鉄器だけを主の宝物倉に納めた。」【永野牧師の部屋第1】

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天地創造の神がイスラエル人に律法(ルール)を与えます。神が与えた律法を守れば、人間は救われるのですが、人間はこれらを守ることができません・・・という旧約聖書のストーリーでは、最後まで救世主は現れませんでした。

 

これを引き継いだのが新約聖書で、待ち望まれた救世主がイエスであるという設定です。

 

従って、「旧約」「新約」というのはキリスト教的なものであり、ユダヤ教にとってはいわゆる「旧約」のみが聖典となります。【DIAMOND online “3分でわかる!『旧約聖書』と『新約聖書』”より】

 

この「エリコ大虐殺」をどのように解釈すべき迷うキリスト教徒も少ないようで、また、立場によって解釈も違うようです。

保守的立場:神の正義としての必然的な裁き

中間的立場:歴史的文脈と神学的意図を重視

リベラル・現代神学的立場:象徴的、または漸進的啓示として非暴力の神観に照らして再解釈【ChatGPT】

 

ユダヤ人の世論調査:47%は旧約聖書に登場するエリコの戦いで住民が虐殺されたように、戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだと考えてい戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだと考えていると答えた】

まったく無知な「旧約聖書」の話を持ち出したのは、下記記事を読んで、いささか驚愕したため。

 

****イスラエル外相、自衛権を奪うのは「第二のホロコースト」と反論*****

パレスチナ自治区ガザへの軍事攻撃に批判を受けているイスラエルのサール外相は28日、「イスラエルの自衛の権利と能力を奪うことは、ただ一つのことを意味する。第二のホロコーストユダヤ人大量虐殺)だ」と反論した。

 

戦争犯罪と人道に対する罪の容疑でイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)や、イスラエルへの武器禁輸を求める動きなどを例示し、それらがイスラエルの自衛能力を損なっていると反発した。

さらに、イスラエルが「ユダヤ民族を抹殺しようとする古くからの願望がより強くなった」時代を生きているとも主張。エルサレムで開かれた反ユダヤ主義に関する会議で語った。

フランスと英国、カナダの3カ国首脳は先週、イタリアも28日になってイスラエルに対してガザへの軍事攻撃停止を要求した。サール氏は「新しい反ユダヤ主義イスラエルを標的にしている」とし、「それは悪魔化、非国民化、ダブルスタンダード二重基準)を使っている」と批判した。

フランスと英国、カナダによるイスラエルへの要求についてネタニヤフ氏は先週、敵対するイスラム組織ハマスを「勇気づけている」とし、3カ国首脳は「歴史の間違った側にいる」と非難していた。

ハマスによる2023年10月のイスラエル南部への襲撃で約1200人が死亡し、イスラエルとしては1948年の建国後で犠牲者数が最大となった。また、251人が人質としてガザに連れ去られた。これを受けてイスラエル軍はガザでハマス壊滅作戦に乗り出し、パレスチナ人約5万4000人を殺害した。

ガザを再占領し、パレスチナ人を追い出そうと企てているネタニヤフ氏は政府内の強硬派から支持を受け続けている。

イスラエル紙ハアレツが今週報じたイスラエルユダヤ人1005人に対する世論調査によると、回答者の82%がパレスチナ人をガザから追放することを支持し、56%がイスラエルパレスチナ人を追放することに賛成した。

 

また、47%は旧約聖書に登場するエリコの戦いで住民が虐殺されたように、戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだと考えていると答えた。【5月29日 ロイター】

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パレスチナ人をガザから追放支持82%、イスラエルパレスチナ人を追放支持56%も驚異的ですが、戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだ、聖書「エリコ大虐殺」のように・・・・というのが47%という結果はショックでした。

 

パレスチナガザ地区ではイスラエル軍の容赦ない攻撃により、子供を含めて老若男女の多くの犠牲者がでています。

 

ハマス壊滅を目指すものとされながら、一方で住民犠牲を厭わないような攻撃のスタイルには、ハマス組織の解体を目指しているとするも、住民の大人・子供を巻き込むことは厭わない・・・という雰囲気が出ています。

 

イスラエル軍のそうした暴力的対応の背景には“47%は旧約聖書に登場するエリコの戦いで住民が虐殺されたように、戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだと考えてい戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだと考えている”といった国民の考えがあるのでしょう。

 

【極右閣僚「今こそガザに全力で突入すべき」 ヨルダン川西岸地区における国際法に反する入植地建設拡大も】

ネタニヤフ政権に参加している極右閣僚は「今こそガザに全力で突入すべき」「ハマスを最後の一人まで殲滅する時だと檄を飛ばしています。

 

****イスラエル極右閣僚、ガザに「全力で突入」する時****

イスラエルの極右、イタマル・ベングビール国家治安相は30日、パレスチナ自治区ガザ地区イスラム組織ハマスが米国の停戦案について自分たちの要求を満たしていないと批判したことを受け、ガザに「全力」で突入すべき時だと主張した。

 

ベングビール氏は自らのテレグラムチャンネルへの投稿で「首相、ハマスが停戦案を再び拒否した以上、もはや言い訳はできない。混乱、ためらい、弱腰はおしまいだ。すでに多くの機会を逃してきた。ためらうことなく、全力で突入して破壊し、ハマスを最後の一人まで殲滅(せんめつ)する時だ」と述べた。 【5月30日 AFP】

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もう一人の極右閣僚はヨルダン川西岸地区における国際法に反する入植地建設を拡大する意向です。

 

****イスラエルの極右大臣、ヨルダン川西岸に22の入植地建設を発表****

イスラエルの極右政治家であるベツァレル・スモトリッチ財務相は29日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸に22の新たな入植地を建設する方針を明らかにした。西岸での入植地建設は、国際法上、違法とされている。

 

スモトリッチ氏は「入植地の発展に関する歴史的な決定を下した。ユダヤサマリアに22の新しいコミュニティを設立し、サマリア北部での入植を再開し、イスラエル国家の東部軸を強化する」とX(旧ツイッター)に投稿した。ユダヤサマリアとは、イスラエルが1967年以降占領しているヨルダン川西岸の一部地域を指す呼称。

 

さらに、「次のステップは主権だ!」とも付け加えた。

 

ベンヤミン・ネタニヤフ首相が党首を務めるリクード党は、テレグラムに声明を投稿し、入植地建設について「一世代に一度の決定」と称賛。また、スモトリッチ氏とイスラエル・カッツ国防相がこの計画を主導することを安全保障内閣が承認したと明らかにした。(後略) 【5月29日 AFP】

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****ヨルダン川西岸への新ユダヤ人入植地計画、英国や国連が批判****

イスラエルは29日、占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸に新たに22か所のユダヤ人入植地を建設する方針を発表し、ガザ紛争をめぐりすでに対立している英国やヨルダンなどから厳しい非難を浴びた。

 

英国はこの動きを「パレスチナ国家樹立への意図的な妨害」と呼び、国連のアントニオ・グテレス事務総長の報道官は、二国家解決への努力を「逆転させる」と批判した。

 

ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地は、国際法違反だとして国連から度々非難され、持続的な平和に対する大きな障害と見なされている。

 

イスラエルの安全保障内閣によって下されたこの決定は、自ら入植者でもある極右のベツァレル・スモトリッチ財務相と、入植地を監督するイスラエル・カッツ国防相によって発表された。(後略)【5月30日 AFP】

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【「ガザの人たちを爆撃しているわけではない。我々はテロ組織と戦っているのだ」・・・とは言いつつも】

一方、ガザ地区の窮状について、パレスチナ国連大使が「耐えられない!誰が耐えられるというのか!」と涙と錨の訴え。

 

*****パレスチナ国連大使「耐えられない!誰が耐えられるというのか!」餓死するガザの子供たちの状況を涙ながら怒りあわに****

パレスチナ国連大使が涙と怒りの訴えです。

イスラエルパレスチナの情勢をめぐる国連安全保障理事会の会合で28日、パレスチナ国連大使が餓死するガザの子供たちの状況について涙ながらに怒りをあらわにしました。

 

マンスール国連大使: 耐えられない!誰が耐えられるというのか!

 

パレスチナマンスール国連大使は国連安保理の会合で、食糧不足が深刻となっているガザで、餓死した子供を抱き、頭をなでながら謝る母親たちの状況は耐えがたいと涙ながらに訴えました。

 

また3月以降、1300人以上の子供が死亡し、4000人が負傷したと説明し、時折机をたたきながらイスラエルへの怒りをあらわにしました。

 

一方、イスラエルのダノン国連大使は首都ワシントンでイスラエル大使館の職員2人が21日に「パレスチナ解放」を訴える男に射殺されたことについて反ユダヤのテロだと非難しました。

 

また、アメリカとイスラエルが主導する支援について、国連がイスラム組織ハマスに加担し、支援を妨害していると主張しました。

 

ダノン氏は会合に先立ち「我々は58人の人質が解放されない限り戦いは止めない」「ガザの人たちを爆撃しているわけではない。我々はテロ組織と戦っているのだ」と強調しました。【5月29日 FNNプライムオンライン】

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「ガザの人たちを爆撃しているわけではない」とは言いつつも、ガザ住民が巻き込まれてしんでいくことには関心がなさそう。

 

****仏大統領、ガザ人道支援阻止でイスラエルに警告 「厳しい対応も」****

フランスのマクロン大統領は30日、イスラエルパレスチナ自治区ガザへの人道支援を阻止し続ける場合、フランスはイスラエルに対する姿勢をより強硬なものにする可能性があると警告した。またイスラエルパレスチナの紛争解決に向け、フランスは2国家共存案の実現に尽力するとの立場を改めて強調した。

マクロン氏は訪問先のシンガポールで同国のローレンス・ウォン首相との共同記者会見に臨み、「人道支援の封鎖は現地で耐え難い状況を生み出している」と指摘した。

「数時間から数日以内に人道状況(の改善)に見合った対応がなされなければ、当然のことながら、われわれは(国際社会と)連携した対応を強化せざるを得なくなるだろう」と述べた。フランスがイスラエル人入植者に対する制裁措置を検討する可能性にも言及した。

「しかし、イスラエル政府が態度を改め、最終的に人道的な対応がなされることを依然として期待している」とも語った。

また記者団に対し、パレスチナ国家の建設は「単なる道徳的義務であるだけでなく、政治的必要性でもある」と述べ、イスラエルパレスチナ紛争における2国家共存案への支持を改めて表明した。【5月30日 ロイター】

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【60日間の停戦案、アメリカ提示】

停戦交渉の方は、アメリカから60日間の停戦案が出されています。

 

****イスラエルが60日間の停戦案合意 ハマスが承認するかは不透明****

パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと戦闘を続けているイスラエルは29日、アメリカが提案した60日間の停戦案に合意しました。

 

ホワイトハウスのレビット報道官は29日、イスラエルアメリカの停戦案を承認したと発表しました。

 

イスラエルメディアによりますと、停戦案は60日間の停戦期間中にハマス側が生存している人質10人と遺体18体を解放するのに対し、イスラエル側は収監しているパレスチナ人1000人以上を釈放するというものです。

 

また、イスラエル側はガザ地区への人道支援物資の搬入を認め双方は恒久的な停戦に向けた協議を始めるとしています。

 

ただ、協議が60日間で合意に至らなければイスラエルが戦闘を再開する権利があるとされていて、ハマスが承認するかは不透明です。【5月30日 FNNプライムオンライン】

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