
(漢字の看板も目立つソウル南部の加里峰洞【4月19日 Korea World Times】)
【韓国3K労働を支える在韓中国朝鮮族への「差別」】
昨日ブログ“韓国 対日重視姿勢の尹次期政権 社会では「ノージャパンはもう終わった」というような状況も”では、前置き的に日韓関係の最近の動きなど取り上げましたが、本題というか、注目した記事は下記の中国朝鮮族に対する韓国における差別問題に関する話。
韓国人の反中感情がかつてなく高まっている。
韓国内には「朝鮮族」と呼ばれる朝鮮系中国人が多く住んでいるが、彼らは韓国民の厳しい視線にさらされている。
韓国人の反中感情は、今年2月、北京冬季オリンピック開会式で韓服を着た朝鮮族が登場したことで火がついた。
韓国メディアは「中国が韓国固有の文化を盗もうとしている」と反発した。またショートトラック競技で韓国人選手2人が失格となり、中国選手が金メダルを獲ったことも火に油を注いだ。
それ以外にも中国で「韓国のキムチのルーツは中国にある」という主張が現れたり、最近では、「韓国から輸入した衣料品から新型コロナウイルス感染が広がった」などという報道がなされたりして、韓国民を憤激させている。
このような状況を複雑な思いで見ているのが、韓国にいる多くの朝鮮族だ。
韓国人の反中感情は、今年2月、北京冬季オリンピック開会式で韓服を着た朝鮮族が登場したことで火がついた。
韓国メディアは「中国が韓国固有の文化を盗もうとしている」と反発した。またショートトラック競技で韓国人選手2人が失格となり、中国選手が金メダルを獲ったことも火に油を注いだ。
それ以外にも中国で「韓国のキムチのルーツは中国にある」という主張が現れたり、最近では、「韓国から輸入した衣料品から新型コロナウイルス感染が広がった」などという報道がなされたりして、韓国民を憤激させている。
このような状況を複雑な思いで見ているのが、韓国にいる多くの朝鮮族だ。
中国に170万人住む朝鮮族の歴史
朝鮮族とは、中国の東北3省(旧満州地方)に住む朝鮮系の人々である。韓国では韓国系中国人、中国同胞とも呼ぶ。
朝鮮族の起源は19世紀後半にさかのぼる。李氏朝鮮末、朝鮮半島の政治は乱れ、生活苦から多くの人々が中国(清)の領土に移住した。朝鮮族はそれらの人々の末裔(まつえい)である。
20世紀に入り日本が大陸に勢力を伸ばして満州国を建国すると、さらに多くの人々が朝鮮半島から満州に渡った。
彼らは大部分、日本の敗戦と満州国の滅亡の後、朝鮮半島に帰ったが、様々な事情で中国に残留した者も多かった。
その後、彼らは中国内で勃発した国共内戦や朝鮮戦争で、中国人民軍に志願するなどして中国に協力した。
その貢献が認められ、1952年には中国内の少数民族として自治権が与えられるようになった。朝鮮族の多かった吉林省には、延辺朝鮮族自治州が設置され、朝鮮語による教育も認められた。
1953年に112万人だった朝鮮族の人口は、2000年には192万人にまで増えた。その後、韓国に渡る人が増えるなどして減少傾向にあるが、2020年末の統計でも約170万人おり、中国の55の少数民族の中で13番目に多い。
朝鮮族の起源は19世紀後半にさかのぼる。李氏朝鮮末、朝鮮半島の政治は乱れ、生活苦から多くの人々が中国(清)の領土に移住した。朝鮮族はそれらの人々の末裔(まつえい)である。
20世紀に入り日本が大陸に勢力を伸ばして満州国を建国すると、さらに多くの人々が朝鮮半島から満州に渡った。
彼らは大部分、日本の敗戦と満州国の滅亡の後、朝鮮半島に帰ったが、様々な事情で中国に残留した者も多かった。
その後、彼らは中国内で勃発した国共内戦や朝鮮戦争で、中国人民軍に志願するなどして中国に協力した。
その貢献が認められ、1952年には中国内の少数民族として自治権が与えられるようになった。朝鮮族の多かった吉林省には、延辺朝鮮族自治州が設置され、朝鮮語による教育も認められた。
1953年に112万人だった朝鮮族の人口は、2000年には192万人にまで増えた。その後、韓国に渡る人が増えるなどして減少傾向にあるが、2020年末の統計でも約170万人おり、中国の55の少数民族の中で13番目に多い。
韓国に大挙やってきた朝鮮族と差別
朝鮮族の人々が韓国に来るようになったのは、それほど昔ではない。韓国が中国との国交を開いた1992年以降のことである。
当初は親族訪問で少数の人々が来るにすぎなかったが、やがて韓国の発展ぶりが伝わると、漢方薬などの行商目的や出稼ぎ目的で入国する者が急増した。
韓国の賃金は中国の数倍も高く、朝鮮語ができる朝鮮族には言葉の壁もなかった。いわゆる「コリアンドリーム」である。こうして1995年には不法滞在の朝鮮族が2万人に達した。
一方、韓国人との間では摩擦も起きた。
韓国人は貧しい朝鮮族を見下し、不法滞在という弱みにつけ込んで劣悪な条件で雇用したからである。
朝鮮族の金在国は1996年に『韓国はない』(邦訳『韓国人と中国人』1998年、三五館)という本で、韓国人の朝鮮族差別を告発した。
韓国人は朝鮮族を「不法滞在し、漢方薬を無許可で販売し、麻薬を売ったり、売春をしたりする犯罪者集団とみなしている」というのである。
当初は親族訪問で少数の人々が来るにすぎなかったが、やがて韓国の発展ぶりが伝わると、漢方薬などの行商目的や出稼ぎ目的で入国する者が急増した。
韓国の賃金は中国の数倍も高く、朝鮮語ができる朝鮮族には言葉の壁もなかった。いわゆる「コリアンドリーム」である。こうして1995年には不法滞在の朝鮮族が2万人に達した。
一方、韓国人との間では摩擦も起きた。
韓国人は貧しい朝鮮族を見下し、不法滞在という弱みにつけ込んで劣悪な条件で雇用したからである。
朝鮮族の金在国は1996年に『韓国はない』(邦訳『韓国人と中国人』1998年、三五館)という本で、韓国人の朝鮮族差別を告発した。
韓国人は朝鮮族を「不法滞在し、漢方薬を無許可で販売し、麻薬を売ったり、売春をしたりする犯罪者集団とみなしている」というのである。
1998年、韓国をアジア通貨危機(韓国ではIMF危機とも呼ばれる)が襲う。韓国は国難を乗り越えるため、外資を導入し、外国人にも労働市場を徐々に開いていった。
2003年には、「外国人雇用許可制」を導入し、名乗り出た不法滞在者に就労ビザを与えた。これによって約18万人の不法滞在外国人が正式なビザを得たという。
さらに2007年には「訪問就業制」が施行され、朝鮮族を含む在外同胞は専門職以外の労働にも従事できるようになった。
これらの制度改革によって韓国内の朝鮮族は激増。2006年に約17万人だった朝鮮族は、2010年に40万人を越え、2020年には70万人に達した。現在は、新型コロナの影響でやや減ったとはいえ、2021年末の統計では61万4000人となっている。
2003年には、「外国人雇用許可制」を導入し、名乗り出た不法滞在者に就労ビザを与えた。これによって約18万人の不法滞在外国人が正式なビザを得たという。
さらに2007年には「訪問就業制」が施行され、朝鮮族を含む在外同胞は専門職以外の労働にも従事できるようになった。
これらの制度改革によって韓国内の朝鮮族は激増。2006年に約17万人だった朝鮮族は、2010年に40万人を越え、2020年には70万人に達した。現在は、新型コロナの影響でやや減ったとはいえ、2021年末の統計では61万4000人となっている。
ソウル南部に出現した異次元空間
韓国に住む朝鮮族は、必ずしも韓国社会に溶け込んでいるわけではない。韓国人の厳しい差別にさらされているからである。
ソウルには朝鮮族の集住地域がいくつかある。ソウル南部の加里峰洞(カリボンドン)と大林洞(テリムドン)が代表的だ。近くに工業団地があり、出稼ぎに来た多数の朝鮮族がそこで働いていたため、自然発生的に生まれた「チャイナタウン」だ。
ここには中国語(大陸式の簡体字)の看板を掲げた商店がずらりと並び、ソウルの中の異次元空間になっている。中華料理屋のメニューは羊の肉などを多く用いる中国東北地方の料理も多い。客もほとんどが朝鮮族で、韓国人はここを「治安が悪い地域」とみなして敬遠している。
今、朝鮮族の多くは、韓国の若者たちが忌避する3K労働に従事している。女性は家政婦などをする者が多い。
ソウルには朝鮮族の集住地域がいくつかある。ソウル南部の加里峰洞(カリボンドン)と大林洞(テリムドン)が代表的だ。近くに工業団地があり、出稼ぎに来た多数の朝鮮族がそこで働いていたため、自然発生的に生まれた「チャイナタウン」だ。
ここには中国語(大陸式の簡体字)の看板を掲げた商店がずらりと並び、ソウルの中の異次元空間になっている。中華料理屋のメニューは羊の肉などを多く用いる中国東北地方の料理も多い。客もほとんどが朝鮮族で、韓国人はここを「治安が悪い地域」とみなして敬遠している。
今、朝鮮族の多くは、韓国の若者たちが忌避する3K労働に従事している。女性は家政婦などをする者が多い。
韓国の3K労働を支える朝鮮族。差別は解消されるか?
今年の4月4日、「韓国経済新聞」は、人手不足に悩むソウル最大の青果市場、可楽市場の様子を伝えた。韓国の若者は仕事がきついためすぐ辞めてしまう。これまで働いていた朝鮮族もコロナの影響で離職が相次いでいるそうだ。
ある卸業者は「最近は朝鮮族も韓国人並みの賃金を払わないと来てくれない」とぼやく。これはとりもなおさず、今まで朝鮮族を韓国人より低賃金で雇用していたことを意味する。
今や韓国の3K労働は朝鮮族によって支えられているといっても過言ではない。
韓国内での反中感情が高まる中、朝鮮族に対する視線はさらに厳しくなっている。
しかし、朝鮮族は韓国の産業構造の中にがっちりと組み込まれている。これまでのような「朝鮮族差別」を続ければ、いずれ韓国経済の首を絞めることにつながるのではないか。【4月19日 犬鍋 浩氏 Korea World Times】
ある卸業者は「最近は朝鮮族も韓国人並みの賃金を払わないと来てくれない」とぼやく。これはとりもなおさず、今まで朝鮮族を韓国人より低賃金で雇用していたことを意味する。
今や韓国の3K労働は朝鮮族によって支えられているといっても過言ではない。
韓国内での反中感情が高まる中、朝鮮族に対する視線はさらに厳しくなっている。
しかし、朝鮮族は韓国の産業構造の中にがっちりと組み込まれている。これまでのような「朝鮮族差別」を続ければ、いずれ韓国経済の首を絞めることにつながるのではないか。【4月19日 犬鍋 浩氏 Korea World Times】
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【若い世代に顕著な「中国嫌い」】
最近、韓国では、特に若い年齢層で日本より中国を嫌う者が多いというのはよく聞く話です。
今朝の韓国紙「国民日報」に興味深い世論調査の結果が出ていた。
「国民日報」はソウル五輪の年(1988年)に創刊された韓国では比較的珍しい、色のついていない中立紙で、信頼性がある。
「グローバルリサーチ」の調査は6月9日から12日にかけて全国成人男女約1千人を対象にオンラインで実施されていたが、韓国国民の半数以上の51.7%が最も嫌いな国として中国の名を挙げていた。特に「MZ世代」(1990年代半ばから2000年代初頭に生まれた世代)と称されている20代から30代では「嫌中」は60.3%に達していた。
韓国の若い世代の「嫌中」感情は毎年中国から舞う黄砂に悩まされていることに加えて新型コロナウイルスが武漢から発生したことへの反感や高高度防衛ミサイルシステム(THAAD)の配備で経済制裁を掛けられたことへの怨念、さらに高句麗や白頭山の帰属問題や韓国人の伝統民族衣装・チマチョゴリからキムチなどの食文化の起源を巡る対立などによる国民感情の悪化が背景にある。
昨年6月から8月にかけ rて米国の世論調査機関「ピュー・リサーチ・センター」が韓国を含むカナダ、フランス、ドイツ、豪州など14か国で実施した中国に対する意識調査でも韓国人の75%が「中国は嫌い」と答えていた。特に30代から40代では「中国嫌い」は82%に上っていた。
中国に続く「嫌いな国」の2位は日本で31.2%だが、「MZ世代」では22.8%と、8.4ポイントも低かった。
日韓国交正常化50周年を迎えた2015年の元日に韓国で日本に関する意識調査が行われていたが、韓国人の69.5%が「日本には好感を持てない」と回答していた。6年経っても一向に国民感情が好転していないことがわかる。ちなみにこの時,日本でも内閣府による「外交に関する世論調査」(2015年12月20日)の結果が発表されていたが、「韓国に親しみを感じない」が前年よりも8.4ポイント増え、過去最高の66.4%に達していた。
韓国人の「嫌いな国」の3位は北朝鮮(12.6%、10.7%)で、米国は全体では2.2%、「MZ世代」では1.4%に留まった。韓国は昔も、今も親米国家であることが窺い知れる。
北朝鮮関連では意識調査と南北統一に関する調査も併せて行われていたが、これもまた興味深い結果が出ていた。
「北朝鮮をどうみているのか」との設問には「気にしていない国」31.0%、「隣国」19.7%、「敵性国」17.3%、「同民族同胞」17.1%、「関心がない」14.9%と回答していた。「MZ世代」では北朝鮮を同じ「韓国人」と考えているのは僅か10%に過ぎなかった。
また、「南北統一をどう思うか」との設問には男性は「賛成」が54.1%、「反対」が46,0%と「賛成」が「反対」を上回っていたが、逆に女性では「賛成」が36.8%、「反対」が63.2%と、「反対」が圧倒的に多かった。【2021年6月25日 辺真一氏 YAHOO!ニュース】
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韓国人の「中国が嫌い」と「日本が嫌い」を同じレベルで考えていいのか(数字にしてしまうと同じになりますが)、「嫌い」の根深さが違うと見るべきか・・・といった話はありますが。
しかも、そうした中国朝鮮族が韓国の3K労働を支えている一方、韓国社会からは差別的な視線・扱いを受けているというのは興味深い話です。
「北朝鮮人が外国人と結婚できる」 1分半の動画で中国が激震
それは、北朝鮮人女性と中国朝鮮族男性が結婚したことを報告する動画だった。動画は、ショート動画アプリ「ティックトック」の中国国内版である「抖音(Douyin)」に投稿されたものだ。現在は削除されたのか、残念ながら日本からは確認できない。
「コロナ前まで年に数回、訪朝したり、こっち(中国)でも(北)朝鮮人と会ったり、交渉したりする機会が多いのですが、朝鮮の人たちは、外国人との結婚が禁止されていると思っていました。私以外の多くの朝鮮族もそう思っていたので『えー!』となって盛り上がったわけです」(瀋陽・朝鮮族貿易商)
北朝鮮では現在、国際結婚は禁止されていない
北朝鮮情勢に詳しい國學院大學栃木短期大學兼任講師の宮塚寿美子氏によれば、「朝鮮民主主義人民共和国行政区域法、第4章の『家族関係第36条結婚の効力について』には、『夫婦の国籍が異なる場合は、夫婦が一緒に住んでいる国の法を、夫婦の居住地が異なる場合は夫婦と最も密接な関係がある国の法が適用されるとのこと』となっています。
現在、国際結婚は禁止されてはいません。ただ、北朝鮮は、現実的に外国との往来が自由ではないため、外国人との結婚が禁止が社会通念になっているのでしょう。以前は、法律で禁じていたかもしれませんが、現在は変わったようです。ベトナム人と結婚して、ハノイに住んでいる北朝鮮人女性がいたりもします」(宮塚氏)
中国富裕層は北朝鮮人女性と結婚したがる?結婚紹介ビジネスのチャンスかもしれない理由
実は、中国での結婚紹介サービス業は1994年に禁止になっている。ところが、その後も日本企業など外資企業はグレーな状態で盛んに結婚紹介サービスを行っていた。(中略)
それでも新規商売欲が旺盛な中国人なので、中国国外にある日本企業や韓国企業と業務提携して北朝鮮人との結婚紹介サービスを展開するかもしれない。
日本企業による結婚紹介サービスが盛んだった十数年前と異なるのは、顧客が日本人ではなく中国人へと変わっていることである。日本企業が中国人を顧客に結婚紹介業を行う時代が到来するのであろうか。【4月21日 筑前サンミゲル氏 DIAMONDonline】
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もちろん、日本でも“嫁不足”の地方では、東南アジアなどから嫁を迎える事例は多々あります。要は結婚後の夫婦としての関係がまっとうに構築されるのであれば、迎えられた外国人女性が人間として尊重されるのであれば、何ら問題のない話です。日本人同士の男女でも経済力の差を背景にした関係というのは極めてありふれた話ですから。
もちろん、対等な人間関係を考えず、「カネで嫁を買う」みたいな話になると問題が生じます。
中国では、上海コロナの前は「鎖につながれた女性」の話題がしきりに取り上げられていましたので、そのあたりも危惧される・・・と感じた次第です。