
(5月2日 関西空港にて)
新型インフルエンザへの反応からは各国のお国ぶりも見えてきます。
【日本】
今、関西空港からマレーシア・クアラルンプールに向かう機内です。
冒頭写真は関西空港での様子。
乗客の3分の2ぐらいがマスク着用。
情報に敏感というか、過剰なまでに反応するというのか。
みんながしているから・・・という横並び意識も。
そう言う私も持参のマスクを着けましたが、息苦しくてとても使えません。
空港内でもう少し使いやすいものを買い求めました。
(それも機内では我慢できずはずしてしまいましたが。)
空港の航空会社職員は、不安を煽らないためか、その必要がないと判断しているのか、マスクなどしていては仕事にならないためか、ひとりも着けていません。
これはこれで、見事な横並びです。
【フランス】
個人の権利意識が高そうなフランスでは・・・。
****<新型インフルエンザ>操縦士、メキシコ便搭乗を拒否--フランス****
AFP通信によると、仏のエールフランス社の操縦士が25日、メキシコ行きの便の搭乗を拒否した。03年以降の鳥インフルエンザの拡大で、同社は乗務員に対し、感染地域への航空機の搭乗拒否を認めていた。【4月30日 毎日】
**************
日本では、仮に制度として認められていても、実際に行使するのは、会社との関係、同僚への影響などを考えて躊躇する人も多いかも。
上はソマリア海賊を蹴散らすのにためらいのないサルコジ大統領から、下は会社社長を監禁して要求を迫る労働組合まで、さすがに、フランスはそのあたりは割り切っているようです。
【メキシコ】
発生国メキシコでは政府が業務停止。
***メキシコ政府、一時業務休止*****
WHOによる新型インフルエンザの警戒レベル引き上げを受け、メキシコ政府は29日、中央政府の業務を5月1日から5日にかけて休止するなど、新たな感染拡大防止策を発表した。地方政府にも同期間中の業務休止を要請する一方、企業に対しては、出張や営業などで不要不急のビジネス活動は控えるよう求めた。
公共交通機関や食料の供給、病院などの市民生活に直結する基本的な公的サービスは継続し、空港や高速道路、港湾も閉鎖しない。【4月30日 読売】
*******************
これは当然の対応のようにも思えますが、日本だったら、みのもんたあたりが「この非常時に休業? 国民は休みたくても休めず働いているのに!」なんて吠えるかも。
メキシコでは病院職員が職場に出てこず、患者が治療を受けられないといったクレームもあったようですが。
(追記)
今回の措置は社会を強制的に一斉休業させる荒療治の一環とのことです。
”新型インフルエンザが猛威をふるうメキシコで1日、感染拡大を食い止めるため、すべての商業活動や公共サービスを5日間にわたって停止させる一斉休業が始まった。カルデロン大統領は「もっとも安全な場所は自宅だ」と国民に呼びかけ、“社会を強制的に休ませる”異例の政策を貫徹する構えだ。メキシコへの乗り入れ便を停止する動きも広がるなど「孤立」が進む中での荒療治に、さらなる経済的打撃を懸念する声も上がっている。
全土一斉休業は大統領令によるもので、1日から5日まで予定されている。スーパーや薬局など生活に最低限必要なビジネス以外はすべて休業。公共交通機関や警察・消防などは通常通りだが、そのほかの公共サービスは一斉に停止する。
だが、命令を無視して営業した場合の罰則などは、緊急施策であることから明確になっておらず、一部では休業に応じない動きも出ている。
ロイター通信は「マスクをしてでも休業はしない」との北部ティフアナの旅行業者のコメントを伝え、国民の間に不満が募っていると伝えた。”【5月2日 産経】
【エジプト】
豚が不浄とされイスラム国エジプトでは、豚をすべて処分するとか。
****新型インフル:エジプトの豚とばっちり 20万頭殺処分も****」
新型インフルエンザの世界的流行を受け、エジプト政府は国内で飼育されているすべての豚約20万頭の殺処分を検討している。29日の関係閣僚会議で判断する見通し。エジプトでは感染例は確認されていないが、人民議会(下院)が処分を勧告していた。一部自治体は既に独自に処分を決めている。
人民議会の広報担当者によると、ソロル議長は28日、ナジフ首相への書簡で国内の豚全頭を処分すべきだとの議会勧告を実施するよう求めた。エジプト政府は当初、豚の人口密集地域からの移転を検討していたが、移転先の議員らから強い反発が出ていた。
カイロの北に位置するカリュービーヤ県では28日に県内のすべての豚の殺処分を決定した。エジプトの一部メディアによると、実施を始めた自治体もある。
イスラム教では豚は不浄の動物とされるが、エジプトではキリスト教系コプト教徒らが飼育している。エジプト政府はコプト教指導者に対しても殺処分に理解を求める方針だ。【4月29日 毎日】
*******************
TVでも報じていましたが、豚はごみ捨て場のような不衛生な環境で飼育されており、そんな事情も影響しているのかも。
ただ、“世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ(事務局長補代理は29日、メキシコを中心に猛威を振るう新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染源について、豚ではない可能性があるとの見解を示した。
フクダ事務局長補代理は電話会見で、「豚からヒトへ感染したという証拠は、確認できていない」と指摘。その上で「(新型インフルは)ヒトからヒトに感染しているウイルスのようだ」と述べた。”【4月30日 AFP】ということもありますので、そうなると豚もとんだ濡れ衣です。
まあ豚自身は、どうせ食べられる運命ですから同じでしょうか。
養豚業者がとばっちりを受けたということになるのかも。
【シンガポール】
あまり笑えないのが、シンガポールの対応。
*****メキシコ訪問者は1週間隔離=シンガポール*****
シンガポール政府は30日、新型インフルエンザの水際対策強化の一環として、過去1週間にメキシコに渡航歴のある入国者や帰国者について、症状がなくても自宅やホテルに1週間隔離する措置を導入した。【4月30日 時事】
**********************
合理的と言えなくもない処置ですが、不況時の外国人移民解雇について“そういうことのために外国人労働者はいる”と公言してはばからない国ですから、いかにもシンガポールらしい処置と言えます。
ボルネオ島・クチンに着きました。
さすがにこちらではマスク姿は見かけません。